何年か前のこの時期、毎朝うちのベランダに鳩が集うと言う事がありました。

それっきり、あれっきり、翌年からは姿を見せることはなかった幸せの使い。

別にさみしく思っていたのではありません。
鳩は幸せの使者なんていわれているけれど。

可愛い顔してといいたいところだけれど、あの顔のきしょい事ったらないわ。
ベランダにフンをされると言う実害もあったし。
実際、ヤバい菌も保持しているようだ。

そんな事も忘れかけていたのに、困ったことに先日からまたやって来る。

以前とは違い、今度は夜な夜な現れます。

手荒な事もしたくないので、至近距離まで近付いて威嚇してみせる。

近付くと飛び立つ。
かと思えば、ブーメランのように今度はわたしの立っている左とは反対の右の手すりにとまります。

こちらが右に移動すると、また飛び立つけれど今度は左側の手すりに。

暫く、右に左に鳩とすれ違うこのやり取りを一体何往復した？

けしてうちの領空から出ることのない鳩。

舐めてるの？

それよりもこいつ、なぜうちのベランダに拘る？

そのうち、わたくしに幸運が舞い込むなんてことがあればチャラにしてやってもよいが。

いっそ、サブレにでもしてやろうか。