何年か前まで、携帯電話を落とした時の予防線として、電話帳を全てあだ名で登録していた事がありました。

ローリーみゆきなんて容易に性別が判断出来るものはほぼございません。

そこにはブラックからシックなものまで、個性的な面々が名を連ねておりました。

遊びに行くと、やたらピザでもてなしてくれた尾崎さんはピザキさん。

灰皿に吸殻をため込んで爆発させた「○○のぶ」さんはあのチェルノブイリの名を借りてチェリノブ。

こういった具合にその背景まで把握しておかなければならないものが多かったけれど、全部がそういうわけにはいかず……

そんな冬のある日、かなりの厚着な上、大荷物の登録者が携帯が見当たらないとわたしの電話に自分の番号を打ち込んで鳴らしてしまったことがありました。

ヤバい！と思ったけれど時既に遅し…

やたら大口を叩くその人の名は「大風呂敷」。

気まず…

わけを聞かれるでもなく、よけいに気まずい…

その後疎遠になったのは特筆するまでもなく。

さらにこの一件で、そのシステムを排除した事も言うまでもない。

愛称、ニックネームは喜ばれてこそf(^ー^;